版木ってご存知?

こんにちは。ありです。

突然ですが、版木ってご存知ですか?おそらくあまりご存知の方はいらっしゃらないかと思います。

むかし、印刷技術がなかったころ、お坊さんがお経を覚えたり色々勉強するには、本を手書きで写すしかなかったのだそうです。一冊写すだけでも大変なので、なかなか勉強が進まなかったとのこと。そんな中、京都宇治のお寺のお坊さんで鉄眼(てつげん)さんという方が、一切経(すべての仏教の基本となるもの)の教本を印刷できるよう、木に経本を彫る、という事業を行いました。その経本が彫られた木が、版木です。鉄眼さんが成し遂げたものを、鉄眼版一切経版木というそうです。仏教にはいろんな宗派がありますが、これがあればどの宗派でも大丈夫なわけです。

さて、この版木。その京都宇治のお寺に今も残っているのですが、何枚くらいあると思いますか?一枚の版木に4ページ分掘られています。100枚?1000枚?正解は‥約60000枚です!

60000枚ですよ〜😵どんな量になるのか、ちょっと想像つかないですよね💦 その版木さん達、いろんな過去の経緯があって重要文化財でありながらあまり丁寧な扱いをされないままそのお寺に眠っています。またこの版木は現在の明朝体や印刷技術のルーツになっていたり、原稿用紙の元になっています。この存在があったおかげで教本の普及も爆発的に飛躍したそうです。

版木を保存しているお寺は、黄檗(おうばく)宗萬福寺の塔頭、宝蔵院(ほうぞういん)です。版木や鉄眼さんの詳しいお話を、お寺の住職・僧侶から直接聞けるイベントを不定期に開催しています。お話だけでなく、萬福寺内で中国版精進料理の普茶(ふちゃ)料理を召し上がっていただいたり、お茶席(煎茶道)、写経なども体験できる内容となっています。

あんまり楽しくなさそう?・・・ま、そうかも知れませんが、とにかく版木の眠る収蔵庫は一度見ていただきたい!とにかく圧巻です。正直私も聞いてるだけの時は「何それ?」という感じでした。でもやはり事件は現場で起こっている(古い?💦)のです。ぜひ一度、ご自分の目で見て五感で感じていただきたい。。そんな内容です。

気になる方は開催日時等ご案内しますのでご連絡ください。フルコースのプレミアムイベント以外にも、ショートバージョン(内容が本日ご紹介のものと異なる場合あり)もありますので参加するしない関係なく、お気軽にお問合せください♪なお、参加費は版木達の保存事業に役立てて参ります。

なんか宣伝みたいでスミマセン。とりあえずこのような偉業を成し遂げた人がいたこと、版木の存在を知ってほしい、そしてこれからは版木の保存状態を改善したい、この思いで書かせていただきました。ご興味ありましたらぜひご連絡をお願いします。お待ちしています😀

4月30日に実施したイベント内容を後日アップ(できたら)していきたいと思います。よろしければ覗いてくださいね❣️

 

 

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